【ニュースキン】あこがれの先輩に深夜まで拘束された辛かった体験

ビジネス

あこがれの先輩に呼び出されたのは良いが、MLMの話だった。
最初に抱いていた期待感が消え、耐えがたい時間になっていく。
更には深夜のファミレスで勧誘され続け、帰りたくても解放してくれず。
きっぱりと断れ切れなかった自分にも強い自己嫌悪を強く感じてしまう。
最初から無かった事にしたいような嫌な体験。

あこがれのN先輩からの誘い

この話はもう20年くらい前の事です。

当時私は30代前半、首都圏でサラリーマンをしていました。

30才を超えたあたりから責任ばかりが重くなり、

会社からは理不尽な仕打ちを受けることが多くなり

心身とも疲れ果てていました。

そういう日々の中で、転職を考えるようになったのは自然な流れです。

N先輩から電話があったのは、そんな時でした。

N先輩は私より2才上で容姿端麗。

そして仕事もできるあこがれの人でした。

才色兼備というのは、まさにその人の為にあるような言葉です。

そんなN先輩も2年前に結婚し既に会社は辞めています。

そんなこともあり、N先輩と話すのは久しぶりでした。

最初は近況報告やたわいもない話をしていましたが

やがて仕事の話へ。

現在の辛い自分の置かれている状況を話すと

N先輩は「新しい仕事に興味ある?」と聞いてきたのです。

漠然とながら転職を考えていた私はなんの躊躇もなく

「あります!」と答えたら

それじょあ、ちょっと会わない?」と

翌週の土曜日に合う約束をしたのです。

思わぬ方向に話がどんどん進む

久しぶりにN先輩に会うので少しドキドキしながら待っていると

さっそうと車で現れ、名刺を渡されたのです。

NUSKINと書かれた名刺にはN先輩の名前の上に

ディストリビューター と表記されていました。

正直言って意味はわからなかったのですが

とてもスタイリッシュな名刺で、かっこいい と感じました。

N先輩とは、先日の電話では話せなったことや

会社在籍中のことなどの昔話だろうと思っていたのですが

少し違っていました。

ビジネスに興味があるって言ってたよね?

いきなりこう切り出され、ちょっと戸惑いました。

「ビジネス」という言葉にも違和感があったのですが、

それでもN先輩は続けます。

世の中で一番、宣伝効率があるモノって何だと思う?

いったい何の話だろう?と、戸惑いながらも

「テレビCMじゃないですかね?」

と答えると

「ううん。違うの」

実体験を交えた口コミほど宣伝効率があるモノってないの

と返されたのです。

そして

わたし達は、この口コミを使ってビジネスをしているのよ

更に、ニュースキンという会社の商品を口コミで広めていること。

その会社の成果報酬が凄いこと。

この仕事はやらない方が損。

というようなことを話し始めたのです。

私は話の途中で、これは「ねずみ講」だ。と直感しました。

当時はネットワークビジネスやMLM(マルチレベルマーケティング)

といった言葉を知らなかったので、単純に「ねずみ講」だと思ったのです。

「ねずみ講」だと思った瞬間から私の熱は下がり、

N先輩が何を言っても、上の空のような状態。

それでも「はい」「はい」と返事はしていたのですが

もう早く終わってくれ! と心の中で叫んでいました。

そうのちN先輩は

自分のビジネスが持てるんだよ!

これって本当に凄いとは思わない?

と聞いてきたのです。

思い返せば、この時に

「そういう話には興味ありません!」

と、きっぱり断れば良かったのです。

ですが、その時はそれができなかったのです。

最後にN先輩は

凄い人がいるんだ

あなたに会ってもらいたい

絶対損はしないから

と強引に約束させられ、その日は終わりになった。

時間にして1時間半ほど

とてつもなく苦痛な時間でした。

とにかく凄い人だから会ってと言われ

約束の場所は新宿でした。

気乗りしないためか、重い足取りで約束の地に向かうと

既にN先輩が待っていた。

やがて<凄い人>というO氏が登場。

外見からは凄い人という印象は受けなかったが

笑顔が凄い。

満面の笑みで、昔から私の事を知っているかのように

ガッチリ握手し、気さくに話しかけてくる。

一見、とても良い人に見える。

だけど

その反面、怖く感じた。

笑顔の裏には

絶対に逃がさないからな!

という凄みを感じたからです。

きっぱり断れず本社に行くはめに

「まぁ、とにかく本社に行ってみましょう」

とO氏に言われて

本社なんかに行っちまったら終わりだぁ~。と感じ

やんわりと拒否しましたが

「いや、いや、せっかくの機会だから」

と強引に行く羽目になってしまう。

やむなくN先輩、O氏と共に

ニュースキンジャパンの本社である新宿アイランドタワーに向かう

本社はとてもスタイリッシュな空間で未来感があったのを覚えています。

中を進んでいくとタイトルホルダーの額が掲げられていました。

ひとつひとつ、O氏の説明があり

この人はダイヤモンドです

「月間ボーナスで〇〇〇万円、年間で〇〇〇〇万円」

この人はブルーダイヤモンドです

「月間ボーナスで〇〇〇万円、年間で〇〇〇〇万円」

プロ野球の一流選手にでもならないと手にできない金額ばかり。

写真に写っている人は、皆 O氏と同じように満面の笑み。

そりゃ、そうだ。

こんなにお金をもらえたら、笑いが止まらないでしょう。

「どうです?」

O氏がまたニヤリと笑う。

深夜のファミレスで拘束

あぁ~ なんでここまで来ちゃったんだろう。

なんで最初にきっぱり断れなかったんだろう。

自己嫌悪に陥りながらも私は

ファミリーレストランの奥まった一席で

N先輩、そしてO氏と対峙していました。

時間はどんどん過ぎていく。

私はすぐにでも帰りたい。

だけど

N先輩とO氏は狙った獲物は逃がさぬとばかり

私への攻勢を緩めません。

O氏は言う

「人って本当に安心できるには月に300万円は必要なんです」

「まずは、自分で自由に使えるお金100万円」

「いざという時の為に蓄えておく100万円」

「親兄弟、親戚などに何かあったとき用の100万円」

「心から安らげるにはこれだけ必要なんです」

どうです?一緒に頑張ってみませんか?

もう何を言われても耳を通らない

この場を逃れる言い訳を必死で探しました。

頭の中はパニック状態で、どうその場を切り抜けたのかは

正直覚えていません。

終電に間に合わないだったか、

それとも何を言ったのか覚えていない。

それでもなんとか、そのファミレスを脱出

ただし、契約書だったか何だったか忘れたのだが

多くの書類を持たされた。

もちろん、家に着いたら即廃棄。

本当に、地獄のような時間でした。

その後は一切の連絡を絶ったのはいうまでもありません。

今になって思う事

嫌われることを怖れて、最初からきっぱり断らなかったことが余計に苦しんだ原因だ。

最初から毅然とした態度で断るべきだった。

だけどあの時、勧誘に負けて参加しなかったのは本当に良かったと思う。

もし参加していたら、それこそ泥沼にハマっていたと思う。

MLMで稼げる人がいるのは事実だけど、

それは、ほんの一握りの人。

よほどのセンスがあるか、とんでもなくタフな神経を持って

いないとできないと思う。

本当に参加しなくて良かったと思っている。

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