【浄水器】購入を周囲に勧めた友人の信頼回復までの一部始終とは

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 学生時代に友人から高額の浄水器の購入を勧められた時の話です。水道水がいかに「危険」なのかを説かれたのですが、購入を断りました。ところが、この友人は私の他の友人にも浄水器を勧めたらしく、酷く評判を落としてしまいました。しかし、この友人はとある行動をとった為に、その失った信頼を取り戻すことが出来ました。その一部始終をお話します。

水道水は危険だから

 これは、私が大学時代の話です。私は大学に通うためにワンルームマンションで一人暮らしをしていました。

 そんなある日、友人Aが私の部屋に遊びに来ました。

 そして、私の部屋の水道の蛇口をひねり言いました「あぁ、ここもダメだな、これは」と。

 一体、何がダメなのかと尋ねると、友人Aは水道水がいかに「危険な水」なのかを説明し始めました。

 私は友人Aの話を聞いて、「なるほど、ま、解らん話ではないな」と思いました。

 ところが、そこから少しずつ話の内容が変わり始めました。

 なんでも、友人Aは浄水器を使っているとのことでした。その浄水器を使えば、危険な水道水を安全な状態にろ過して、安心して飲めるようになるというのです。

 そして、友人Aは私にもその浄水器を買わないかと、勧めてきました。

学生にとって、その金額は

 「で、それ幾らなのか」と尋ねると、正確な価格は忘れてしまいましたが、約15万円以上するというのです。「えええっ!浄水器ってそんなに高いのか!」と、私は驚きました。

 それもそのはずです、つい最近まで高校生をしていたような人に、そのような15万円以上もする高価なものが買えるわけがありません。

 「無理だろ、てか、要らないし」私は、友人Aの勧める浄水器を断りました。

 すると、友人Aは何やら怪しげなことを言い始めました。

 「この浄水器は人に勧めて売れば、お金が入ってくる」というのです。だから、最初は15万円以上のお金が掛かるが、後々、お金が入ってくるので大丈夫だと言うのです。

 「でも、その為には、人にこの浄水器を売らないとだめなのだろ」と尋ねると、友人Aは、「その通りだ」と言いました。

 私はそれを聞いて、「私には、絶対に無理」だと判断しました。なぜなら、私は「友人にモノを売ること自体、絶対にやりたくない」、そういう性格だったからです。

 さらに、「こいつ(友人A)、お金が入るから、私に売ろうとしているのか」という想いも、脳裏をかすめました。

 「とにかく、要らん」と、私はその友人Aの提案を断りました。

 すると、友人Aは、「水道水、マジで危ないぞ」と言いました。

 なんだか脅されている感じで、とても不快でした。

襲い来る、厳しい現実

 友人Aとは、とても仲が良かったので、この出来事で関係が悪くなるということは、まったくありませんでした。

 それは、元来、この「友人Aがとても信頼の厚い人となり」だったからです。

 その友人Aが、どうしてこのような浄水器を買ってしまったのかと言うと、「バイト先の大人の先輩に勧められたから」とのことでした。

 私は「まだ、友人Aは高校を卒業したばかりで、大人の世界に入り、大人の先輩の言葉に乗せられて浄水器を買ってしまったのだな」と思いました。

 その後、この話は、意外な展開を向かえました。

失われゆく信頼

 友人Aは、別の学生の友人たち数名に、実際にこの浄水器を購入させてしまいました。

 学生にとって15万円以上もの出費はとても大きかったことでしょう。しかし、「友人Aの論理では、他の人に浄水器を売れば、お金が入ってくるので、大丈夫」とのことでした。

 しかし、数か月もすると、「厳しい現実」が露わとなりました。

 そんなに簡単に15万円もする浄水器が学生たちの間で売れるわけがありません。しかも、友達同士で売っているので、勢いで買ってしまいそうな友人は、すでにその浄水器を持っているわけです。

 とても、15万円以上ものお金を回収できるはずもありません。しかも、無理に売ろうなどとしたら、人間関係までもが壊れてしまいます。

 これが現実でした。

押し寄せる、後悔の嵐

 この友人Aから浄水器を買った他の友人たちの間には、友人Aに騙されてしまったかのような空気が漂いはじめました。私は友人Aの誘いをきっぱりと断ったので、友人Aから一切の迷惑を受けてはいませんでした。

 しかし、この友人Aから、浄水器を買ってしまった人たちは、とても嫌な気持ちになったことでしょう。

 友人Aは、他の友人たちに浄水器を売ってしまったことを、この後、ものすごく後悔しました。

 私は、「ほらみろ、変なことやっているから、そんなことになるのだ」と思いました。

 しかし、私は、この友人Aは本当に、元来、とても性格の良い人であることを、よくわかっていましたので、友人Aがどのように責任を取るのか気になっていました。

信頼回復へ向けて、全力疾走

 結局、友人Aは、深夜から明け方までバイトで働きまくって、懸命にお金を稼ぎました。

 そして、自分が働いて稼いだバイト代で、自分が浄水器を売ってしまった友人たち全員に全額返金して、「とんでもないことに巻き込んでしまって、申し訳なかった」ときっちりと謝罪をしました。

 そして、友人Aから浄水器を買ってしまった他の友人たちも、きれいさっぱりと、この一連の出来事を水に流しました。浄水器だけに。

 逃げずに、全額返金し、きっちりと責任を取り、しっかりと謝罪し、筋を通したので、友人Aの評判も下がることもありませんでした。むしろ、友人Aはこの誠実な対応で株を上げました。

 私も、この話を聞いて「やはり友人Aは信頼できる人物だ」と、感心しました。 

 しかし、私は、この一連の出来事を見ていて、正直、やはりネットワークビジネスには、最初から関わるものではないなと、深く感じました。

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