定期的に開催していた「意識向上の会」が実は友人に人集めとして利用されただけの会になっていました。信頼していただけにショックが大きく、ネットワークビジネスに対しての不信感が高まりました。どんなに良い商品でも本来の目的を隠して利用されたことに対して強い憤りを感じています。
そのときの経緯をまとめます。
自分が嫌いだったあの頃
自分が嫌いだったあの頃
私は昔、とても人付き合いが苦手でした。それはもう人生を終わらせる覚悟を決めたほどに。結局は計画が甘く、こうして生きていますが。
自分を変えたくて飛び込んだ世界でも上手くいかず、高校生で不登校になった経験があります。
学校では大人しいけど真面目なタイプでした。学校のヒエラルキーの中では最下層のグループに所属していましたが、その場だけの友達を作り誰にも心を許さず、授業が終われば即帰宅する生活を送っていました。
そんな自分が嫌で知り合いが一人もいない進学校に進みました。環境が変われば簡単に今の状況を抜け出せると思い込んでいたからです。
「環境が変わっても自分が変わらなければ何も変わらない。」この言葉通り、周りはあっという間にグループが出来て私はヒエラルキーの最下層にすら属せず、たったの2ヶ月で通信制の学校に逃げてしまいました。
むしろ望んでいた状態から大きく離れてしまったのです。
「自分だけじゃない」と強くなれる
通信制高校での出会いは私にとっては大きな転機でした。
実際に通うまでは不良や問題児ばかりだと思っていました。
そこには私と同じように人生に悩み、自分に自信を持てない人ばかりがいました。中には壮絶な人生を歩んできた人も。「自分だけじゃないんだ。」、生まれて初めてそう思いました。
その日からアルバイトやボランティアに参加したり、オフ会や趣味サークルで仲間の輪を増やしたりと積極的に行動するようになりました。
友達と呼べる人が一人もいなかった状況から、私が主催者として色々な会を開催できるようになったのです。
自分の経験を活かして元気になってもらいたい
高校生時代から増えた知り合いや友人に昔は暗かったという話をしても誰一人として信じてもらえません。
元々人見知りしない性格であり、学生時代の反動もあって社交的な性格へと変わりました。昔の自分は隠したかったのですが話してみると思いの外反響があり、今では機会のある時に積極的に打ち明けることにしています。
私の話に影響を受けた友人もいて、感謝されたこともあります。話すことが私の自己満足になっていた部分もありましたが、自分の話を真剣に吸収してもらえるのは気持ちが良かったです。
ある日、その話をした友人Aさんから「意識向上の会」に誘われました。
言葉にすることで夢をかなえる「意識向上の会」
初めて参加した時の衝撃
「意識向上の会」は定期的にカフェで開催しているらしく、集まった人に「将来叶えたい夢」を発表してもらう会でした。
それぞれの夢を聞くことで元気をもらえ、壮大な夢を持っている人の話には衝撃を受けました。私も緊張しましたが初対面の人の前で今までの経緯や、これから叶えたい夢を話しました。
ここでも大きな反響を呼び、当時の主催者から「Aさんと2人で一度『意識向上の会』を開催してみない?」とお誘いを頂いたのです。
どうやら主催者は固定ではなく、毎回自由に決めているようでした。私も興味があったので快く受けることにしました。
徐々に開催規模が大きくなる会
ありがたいことに「意識向上の会」は私の知り合いや友人から好評頂いていて、最初は数人での開催だったものが10人を超える会に成長しました。
参加メンバーは毎回異なります。それは私の方針で「できるだけ色々な人の話を聞いてもらいたい。」という気持ちからでした。
まさかこれを利用されていたとは、その時の私は少しも疑っていませんでした。
友人からの「ネットワークビジネスだったの?」
開催用のちらしを作ったり、Aさんと打ち合わせをしたりして積極的に取り組んでいたのですが、ある日のことです。
定期的になりつつある「意識向上の会」終了後、友人のMさんから呼び止められました。「これってネットワークビジネスだったの?」と。
私には身に覚えがないので不思議に思っていると、「前回参加した時にAさんと連絡先交換したんだけど、後日会った時にネットワークビジネスの話をされたよ。」と言われました。
驚いて他の参加者にも聞いてみたところ、高確率でネットワークビジネスの勧誘をされていた事実が発覚しました。
Aさんがネットワークビジネスをしていたことは知っていたのですが、まさかこの会を利用して勧誘していたとは思いませんでした。
問い詰める私、開き直るAさん
早速Aさんと日程を合わせてネットワークビジネス勧誘の真実について問い詰めました。
もちろんSさんの名前は出さずに噂として聞いたことにしたのですが、Aさんは簡単に認めました。それも悪びれる様子はなく、なんだバレちゃったか、という態度。
「ネットワークビジネス自体は好きなようにやれば良いけど、この会から勧誘されると私も一員だと思われて周りから信用を無くす」という旨のことを伝えても、商品の素晴らしさや収入の良さをアピールする始末。会話が成り立ちません。
結局はこのことをきっかけに私は「意識向上の会」を抜けました。
今でも開催しているかは分かりませんが、純粋に意識向上させるために参加してくれていた人には申し訳なくて仕方がありません。
ビジネスとしてはアリなのにイメージダウンが勿体ない
人付き合いが多くなると、今までに色々なネットワークビジネスの話を聞きました。
ネットワークビジネスにも種類があることや、人によってはたくさん稼げることも理解しています。ただしその良さを知っていても始めない私のような人もいます。
意欲的に勧誘することは良いことですが、Aさんが裏でコソコソ動いたということは後ろめたさを多少は感じていたはずです。
ネットワークビジネスをよく知らない人に警戒されることは仕方がないにしても、それなら堂々と勧められるようにイメージアップしていく必要があると感じます。今回のことで私はネットワークビジネスは「絶対に」始めないことを決意しました。
一人の行動が大きな損失につながることを忘れないで頂きたいです。
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